舘岩地域防犯協会では、昨年末の年末活動の一環として、南会津警察署と連携の上、金融機関や宿泊施設を訪問し、年末の広報活動を実施しました。
金融機関に対しては、なりすまし詐欺被害防止のために、高額引き出し客等への職員による声かけの徹底を指導しました。
また、宿泊施設に対しては、冬期間はスキーやスノーボードの利用客等が多く予想されることから、スキーやスノーボードの盗難被害を呼びかけるポスターを配布し、施設内への掲示を依頼しました。熱心な活動が地域住民から感謝されています。
安積地区防犯指導隊(熊田正行隊長以下9名)では、令和2年12月24日、年末年始における地域安全活動の一環として、強盗事件等が発生する恐れがあるコンビニエンスストアやスーパー、金融機関を中心に、新型コロナウイルス感染防止対策を行った上で特別警戒を実施しました。
青色回転灯を装備した防犯パトロール車で巡回し、店頭でなりすまし詐欺被害防止の広報活動を行ったほか、自転車盗難被害の多いJR安積永盛駅駐輪場では利用者に対する広報活動と防犯診断を実施しました。
また、この日は西笹川町会広報紙100部を笹川交番広報紙やな りすまし詐欺キーワード等とセットで町内全世帯に配布しました。指導隊員の熱心な活動が地域の安全に結びついています。
今年度の防犯ボランティア支援事業として、青色パトロール活動車へのドライブレコーダー整備支援事業を実施し、3月3日伊達警察署において贈呈式を行いました。
各地区防犯協会では防犯指導隊を中心に防犯パトロール活動を積極的に実施し、地域の安全と安心に貢献していただいていますが、活動をより安全に実施していただくため、整備の支援を行ったものです。
贈呈式では、渡邉和也専務理事から伊達市防犯協会連合会の齋藤史勝防犯指導隊長に目録を贈りました。
齋藤隊長からは、「この地域では果樹の盗難被害が多いのでパトロールを強化していますが、ドライブレコーダーを付けることでより安心に活動できます。」と感謝の言葉がありました。
今回の支援事業は、今年度に当連合会に寄せられたに一般社団法人福島県警備業協会と福島県遊技業協同組合連合会の寄附金を活用させていただき実施しました。
県防連では、2月10日(水)、令和2年度最終回の「風俗営業等管理者講習」を郡山市安積町の安積総合学習センターで行いました。今年度は、新型コロナウイルスの感染拡大により日程変更になりましたが、感染防止対策を実施して、無事終了しました。
風俗営業等管理者講習は、法律で受講が義務づけられています。来年度以降の受講対象の方は必ず受講してください。
このたび、セキスイハイム東北株式会社福島支店様から、公益社団法人福島県防犯協会連合会に対して、警告機能付き防犯対策電話録音機20台の贈呈の申出があり、2月5日(金)、郡山市熱海のホテル華の湯で贈呈式が行われました。
贈呈式では、県警察本部から生活安全部長佐治誠様の立会いの下、同支店の野村徹支店長から当連合会の菅野豊会長に手渡されました。
野村支店長からは、「なりすまし詐欺被害が減るように活用していただきたい。今後も防犯面での社会貢献活動を継続していきたい。」との挨拶があり、菅野豊会長からは、「コロナの影響で巣ごもりを狙ったなりすまし詐欺被害が増えている。今回の防犯機能の付いた電話録音機の貸出制度を設け、1件でも被害が減るように活用したい。」と謝辞が述べられました。
立会いの佐治生活安全部長からは、「県警で先に導入した経緯がありますが、この機器を設置した家庭が被害に遭った件数はゼロです。被害防止には非常に有効ですので、これら機器の普及にご協力願いたい。」と激励の言葉がありました。
県防連では、今後、無料貸出制度を早急に設け、県民の方の被害防止に活用することとしています。
相馬地区防犯指導隊(中津川義光隊長以下75名)では、昨年の全国地域安全運動期間中、相馬警察署管内のなりすまし詐欺被害防止モデル地区である新地町内の雁小屋地区自治会を訪れ、各世帯を訪問しながら、なりすまし詐欺被害の防止を呼びかけるとともに、管内で散発的に発生している空き巣被害の防止を呼びかけました。
相馬地区防犯指導隊は、地域住民と触れ合いながら防犯に必要な助言をするなど、相馬市、新地町の安全で安心な街づくりに大きく貢献しています。
福島地区防犯指導隊(岸儀勇隊長以下15分隊54名)では、年間を通じてなりすまし詐欺、万引き、自転車盗難などの犯罪防止のため、金融機関や商業施設、自転車駐輪場などにおいて広報活動を行い、犯罪抑止につなげています。
コロナ禍において活動が制限されているところですが、昨年末にも、雪が舞い散る厳しい天候をものともせず、地区内のスーパ等において、警察署と協働しながら、明るい地域づくりを推進するため、感染防止対策を行いつつ、なりすまし詐欺被害防止の呼び掛けを行いました。

- 公益社団法人 福島県防犯協会連合会
会長 菅野 豊
新春を迎えて
新年、明けましておめでとうございます。
年頭にあたり皆様には清々しい新年を迎えられましたことと心からお慶び申し上げます。
皆様には、昨年1年間、当連合会の各種活動にご理解とご協力を賜り、また、自分たちの街は自分たちで守るという意識の下、地域のパトロールや見守り活動などの自主防犯活動にご尽力いただき、誠にありがとうございました。
昨年は、年初から新型コロナウイルスが問題となり、感染拡大に伴い緊急事態宣言が発出されるなど、年末まで1年を通して社会活動等に大きな影響が及んだところであります。
そのような社会情勢において、福島県内の犯罪発生件数は、前年に比べて減少し、平成14年をピークとした減少傾向が継続しているところであります。
しかし、なりすまし詐欺の被害が前年より大幅に増加し、また、新型コロナウイルス対策で導入された特別定額給付金や持続化給付金等に係る犯罪が発生し、さらにSNS等に絡んで子どもが巻き込まれる事件やトラブルが増加するなど、安全で安心な社会の実現には、なお、一層の努力が必要であると感じられます。
福島県防犯協会連合会は、広報紙「防犯しゃくなげ」やホームページによる広報啓発活動、防犯に関する広報啓発資料の作成・配布、防犯活動に功労のあった個人や団体の表彰、地域安全運動県民大会の開催と防犯に関する各種コンクールの実施などの取組みを行っておりますが、昨年は、広報活動の強化策として、新たに「ラジオ広報」を、防犯ボランティアの支援策として青パト用「青色回転灯の貸出事業」を実施しました。
本年も創意工夫しながら、安全で安心して暮らせる社会づくりに向けて、取組みを強化して参りたいと考えております。
2021年は、延期された東京オリンピック、パラリンピックが開催される予定で、本県でも野球・ソフトボール競技が開催されるところであり、なお一層、地域の連帯力を高め、人と人とのつながりが豊かになる福島県になるよう努めてまいりたいと考えております。。
結びに、本年が皆様にとりまして素晴らしい年になりますよう祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。